上智法学部生の留学体験記②
みなさんこんにちは!
引き続き地球環境法学科3年のなつです。
午前中の記事に続いて、法学部の先輩の留学体験談をお届けしていきます!
まだ午前中の記事を見てないという方はこちらから↓
<10時の記事でご紹介>
・Aさん(国関・4年) イギリス・バーミンガム大学(交換留学・1年間)
・Bさん(国関・3年) ノルウェー・オスロ大学(交換留学・1年間)
<この記事でご紹介>
<17時の記事でご紹介>
・Eさん(地環・3年) 香港・香港中文大学(交換留学・1学期間)
・Fさん(法法・3年)オーストラリア・西オーストラリア大学(海外短期研修・春期休暇中)
・Gさん(法法・3年) カナダ・マギル大学(海外短期語学講座・夏期休暇中)
※表記の学年は、現時点の学年です。留学した年次についてはそれぞれの紹介の中で記載しています。
※紹介順は、交換留学(1年間→1学期間)→各種研修で、国別五十音順です(日本語発音で)
※このほかにも、法学部には留学や海外研修に参加した人が多数います。ここで紹介するのはほんの一例です。
今回紹介する先輩は、お二人とも交換留学を1年間されていた方です。
(残念ながら新型コロナウイルスの影響で緊急帰国されたため、実際の留学期間は短くなっていますが、「1年」というくくりで紹介させていただきます。)
Cさん(国関・3年) フランス・リール大学(交換留学・1年間)
(旅行先のトゥールにて。サン=ガティアン大聖堂)
<あなたの留学環境について>
・留学した国・場所・大学は?
フランス・リール・リール大学
・留学先で使った言語は?
フランス語
・留学の形式は?
交換留学・1年間(2年秋学期~3年春学期)
・留学期間は?
一年の予定だったが、コロナウイルスの影響を受けて、7か月間。2年の8月出発、翌年3月帰国。
・滞在方法は?
学生寮
・留学費用はおおよそどれくらい?
生活費月7万。
・留学した理由は?
今までと違う環境に身を置き沢山の人と交流することで、新たな考え方を吸収したかったから。海外経験がなかったので、学生の間に経験しておきたかった。
・留学先の大学で、どのようなことを勉強しましたか。
大学ではフランスの地理と法学の授業を履修した。隣接の語学学校ではフランス語のクラスを取った。語学学校でさまざまな国の学生と知り合うことができた。大学の講義だけではなく、語学学校にも通ったことは良い選択だったと思う。
・留学先をフランスにした理由は?
以前からフランスに関するニュースや本を読むことを通して、フランスの文化や人々の考え方に興味を持っていたから。
・リール大学に行って一番よかったことは?
日本人が少なかったこと。日本語が通じる人がほとんどいない環境の中で過ごせたことで自信になった。
・留学をしてよかったと思うことは?
元々引っ込み思案で意見を伝えるのが苦手な性格だったが、留学を経験して自分の思ったことをはっきり声に出すことができるようになった点。
・留学で一番苦労したことは?
もちろん勉学面、生活面でさまざまな失敗があった。でもこの時期だからこそ苦労したのは経験したことのない状況に対応しなければならなかったこと。留学中に長期にわたるストライキ、コロナウイルスの流行など予期しない事態が起きた。刻一刻と状況が変化したので、常に最新の情報を調べ自分が今どう動くべきか考えなければならなかった。先の状況を予想して行動する癖がついたと思う。
(リールのオペラ座)
(リールのクリスマスマーケット)
<単位関係>
・留学するために、事前の単位の取得等で苦労したことは?
一年の時からなるべく多くの単位をとれるように履修可能上限ギリギリまで授業をいれていたが、特に大変とは感じなかった。十分可能だと思う。
・留学した分の単位換算は?
(まだわからない)
<後輩へのアドバイス>
・留学に関する情報はどこで手に入れた?
グローバル教育センターが発行している冊子、上智大学ホームページ、など。
・留学を迷っている後輩にひとことお願いします。
迷っているなら行くべき!留学に行って後悔することは絶対ないと思う!
・留学中に体験しておいたほうがいいと思うことがあったら教えてください。
沢山旅行に行く!
Dさん(地環・4年) フランス・リールカトリック大学(交換留学・1年間)
(近所のスーパー。フランスもW杯盛り上がってきましたよ!)
<あなたの留学環境について>
・留学した国・場所・大学は?
フランス・リール・リールカトリック大学
・留学先で使った言語は?
英語、フランス語
(英語圏留学だったため、授業は語学の授業以外は全て英語でした。日常生活はフランス語6-7割・英語3-4割くらいです。)
・留学の形式は?
交換留学・1年間(3年秋学期~4年春学期)
・留学期間は?
大学3年次に出発。
2019年9月1日〜2020年3月17日まで現地に滞在していました。
(本来であれば現地でのインターン込みで2020年10月1日帰国の予定でしたが、コロナの影響で3月上旬に留学停止となったため、フランスで外出制限が発動された当日に出国・帰国しました。)
・滞在方法は?
大学が斡旋している寮(メインキャンパスまで徒歩10分ほど)に滞在しました。
私の場合はキッチン・シャワールーム・トイレ・洗濯機類がすべて共同で、個人の部屋はベッド・冷蔵庫・シンク・机と椅子・クローゼット付きの寮でした。朝食付きで月444ユーロでした。
この寮は留学生が多く、毎月必ず何かしらの交流イベントが開催されていました。
・留学費用はおおよそどれくらい?
基本的な毎月の固定費は約694€=約80,530円(116円/€)でした。しかしながら、私はほぼ毎月旅行をしていたので、実際はもっともっとこれ以上にかかっています、、。
※内訳は以下の通り。
賃料 444€
通信料 40€
食費 195€
移動費 15€
・留学した理由は?
もともと海外の文化が好きで、高校の頃から漠然と留学を考えていました。外国に住み、その文化に浸る生活に憧れ、また大好きな英語を使って生活をすることを夢見ていました(実際はフランス語も使うことになりましたが笑)。つまり、留学を決めた動機は単純な「憧れ」です(笑)
また、①大学3年次に1年間留学する人が多いこと、②サークルの運営が大学2年次いっぱいまで続くことが判明した為、大学3年次に1年間の留学をする計画を立てました。
・留学先の大学で、どのようなことを勉強した?
私は2つの学部に所属していたため、政治と文化という2つの分野について勉強しました。政治に関する学部では、主にEU史や共産主義、環境政策やEUにおけるロビーイングなど、多岐にわたる学びを得ました。文化に関する学部では、シェイクスピアのソネット分析やポップカルチャーに息づくシェイクスピアなどについて学びました。
・留学先をフランスにした理由は?
① 自分が憧れている外交の世界では、フランス語と英語を使えた方が有利であるから
② 日本におけるいわゆる「外国」ではない世界=アメリカ以外に飛び込んでみたかったから
③ 日本とは全く違う政治史を持つ国で、自分が知り得ない価値観(特に政治観)に触れたかったから
以上の理由から、フランスを選択しました。
・リールカトリック大学に行って一番よかったことは?
フランス語圏出身の学生のみならず、世界各地から多くの留学生が集まっていた点が最も魅力的でした。また、留学生を多く受け入れている大学だからこそ、留学生の扱いに慣れていたのもありがたかったです。
また、上智大学からは毎年リールカトリック大学へ多くの留学生を派遣していることも良かった点です。全く知らない土地に行く上で、身近に日本人がいるのはとても心強かったです。近くに日本人の友人がいるからこそ、安心してあえて他国の学生とつるもうと思えました。
・留学をしてよかったと思うことは?
まず第一に、新たな人脈をつくることができた点です。最近はオンラインで海外の方と容易につながることができますが、やっぱり対面で話したり一緒に授業を受けたりした方とのの方が強いつながりを得られます。それに、現地で授業を受けているだけで様々な国の方と交流することができるのは、留学生ならではの特権だと思います。
第二に、現地ならではの体験をすることで、様々な側面において日本とフランスを比較し、日本を客観視する機会が得られた点です。特に、特定の事項について友人と議論したり、お互いの文化や生活様式、授業で扱った内容に対する考え方の違いについて友人と話したりすることで異なる価値観を得られて面白かったです。
そして第三に、生きたフランス語を習得できた点です。どの場面でどのような会話をするのか、どのような挨拶をするのか、など、日常会話を浴びながら生活をすることができたのでとても良かったです。
最後に、自分自身を客観視することができた点です。今まで日本で暮らしている時は、一本の連続したレール(中学受験〜部活〜高校受験〜部活〜大学受験〜サークルとバイト)の上を順当に進んでいく生活を送っていました。私はタスクを詰め込むタイプなので、日々のこまごまとしたことに時間を取られて本当にただひたすら毎日を走っている感じでした。
しかし、留学して一旦その日常から離れることで、日本で過ごした21年間をじっくりと思い返し、日々の生活の中で自分自身の真の学問的興味とは何か・人生で何を重視するタイプなのか・1人を好むタイプなのか・どういう点で打たれ弱いのか・自分の長所や短所は何か、など、いわゆる自己分析みたいなものをじっくりすることができました。
これは、日本でバイトなどに追われる日々の中では私にはできなかったことだと思うので、留学することで日本での日常から離れたからこそ出来たことだと思います。また、自分自身が海外暮らしにどれくらい耐性があるか分かったので、将来的に海外赴任等をすることになった時、何に気をつけたら良いのかがうまく思い描けるようになりました。
・留学で一番苦労したことは?
私は先述した通り、タスクを詰め込むタイプなので、普段の授業の課題や家事、その他のタスクがぎゅうぎゅうになった結果精神的に参ってしまって部屋から出られなくなったりすることがありました。そうした時に、日本人の友人がすぐそばにいて助けてくれたのでありがたかったです。
それ以外の苦労は特になかったです。
(通っていた大学のメイン棟)
(旅行した中で一番美しかった街・チューリッヒの夜景)
<単位関係>
・留学するために、事前の単位の取得等で苦労したことは?
実は私はあまり留学のための計画を立てておらず、そのおかげでGPAはギリギリだし4年生になっても単位はたくさん取らないといけない、という状態です(笑)ただ、興味のある授業を取りつつも学習効率を上げて成績を維持するために、毎学期「似た分野/内容が関連し合う授業を取る」ということは意識ながら履修を組みました。
・留学した分の単位換算は?
まだ単位換算の手続きを踏んでいないため未定です。
<後輩へのアドバイス>
・留学に関する情報はどこで手に入れた?
1、2回、大学の留学アドバイザーさんに相談しました。そこでは主に留学の種類や奨学金に関する説明を受けました。また、1、2年生の頃から大学主催の留学に関するセミナーに出席して、留学に関するイメージ像をつくりました。
あとは、自分が留学に求める要素を書き出して、それらが叶えられそうな大学を提携校内外で調べ、各大学についてWeb上の情報をかき集めました。
・留学を迷っている後輩にひとことお願いします。
日本は地理的にも実情的にも、このグローバル化が進む世界の中でもかなり閉じている/開かれにくい国だと思います。視野を広げることが必ずしも必要ではないかもしれませんが、せっかく提携校が多く制度の整っている上智大学に入ったのなら、留学してみませんか?
もし交換留学生になりたいけど要件を満たせるか不安な人は、そんなに気にせずにまずは担任教授や身近な人に相談してみてください!もしも留学にかかる費用が気になるのなら、ぜひいろんな奨学金を探してみてください!(余談ですが私も奨学金のおかげで充実した留学を実現することができました。)
留学を迷う理由は様々だと思いますが、留学へのハードルは、皆さんが思っているほど高くないです。むしろ上智大学含め様々な機関がみなさんの留学を支援・補助しようとしてくれます。ぜひ、少しでも留学いいな!と思った方は挑戦してくださいね!
・留学中に体験しておいたほうがいいと思うことがあったら教えてください。
① 異文化交流。出身国の違う同世代の学生との間で、当たり前だと思っていることや一般的なカルチャーについて話し合うととても面白い発見があると思います。また、そのためにもぜひ友人を作って彼らと一緒に出かけてみてください。
② 教授との交流。留学で得られる人脈はとても貴重なので、友人作りだけじゃなくて教授との交流も深めて人脈形成しておくと将来的にいいことがあるかもしれません。
③ (安全性に配慮した)格安海外旅行。せっかく海外に住んでいるので、ぜひいろんな場所へ訪れてみてください。また、自分がその時に勉強していることに関連した何かを研究するのもいいかもしれません。ちなみに私は「まちづくりにおける電車の役割」に興味があったので、ヨーロッパ中の様々な都市の電車を見たり乗ったりしていました。
夕方も引き続き、法学部の先輩の留学体験談をお伝えしていきます!
お楽しみに~!